生活保護親族に仕送りのススメ-大阪市が目安額について

生活保護親族に仕送りのススメ-大阪市が目安額について解説します。

生活保護親族に仕送りのススメ-大阪市が目安額を

生活保護親族に仕送りのススメ-大阪市が目安額を

2013年9月の生活保護受給世帯は11万8,000で、 全国最多の生活保護受給世帯を抱える大阪市は2013年12月12日に、 生活保護受給者の扶養義務がある親族向けに、 年収に応じた仕送り額の目安を市独自で設けたと発表しています。

生活保護受給者の親族に援助を求める際、 これまでは漠然とした依頼しかできなかった大阪市は「目安であり強制ではない」との立場です。

しかし、この生活保護受給者の扶養義務がある親族向けに、 年収に応じた仕送り額の目安の発表は、 専門家からは「親族同士でトラブルになり、必要な受給をためらう人が出ないだろうか」と心配する声も上がっています。

厚生労働省によると、自治体が仕送り額に関する基準を明確にしたケースは全国で初めてだそうです。 市は生活保護不正受給対策などを強化した改正生活保護法が施行される2014年7月に、運用を始めるとしています。

大阪市は、人気芸能人の母親が生活保護を受給していた問題などを機に、2012年から2013年にかけておよそ88,000の生活保護受給世帯を調査しています。 生活保護受給者の親や兄弟ら2親等以内で、公務員や医師など安定した収入が見込める職業に就いている親族811人を確認しています。 しかし、具体的な仕送り金額は示さず、援助を求める通知を出すにとどまっています。

大阪市は今回、総務省の家計調査などを基に、受給者との関係や親族の年収に応じた目安を算出しています。

例えば、年収600万円のサラリーマンの場合、 生活保護を受ける親や兄弟に月額5,000から34,000円、 離婚した元妻が一人で子ども(14歳以下)を育てている場合は、 養育費にあたる60.000円から80,000円の仕送りが適当としています。

ただ、生活保護受給者と親族が長年、音信不通になっているケースなどには適用しないとしています。

当サイト記載内容については「生活保護法」の改正により変更されている可能性があります。
詳細は、お近くの市・区役所(福祉事業所)へご確認ください。

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