生活保護の扶養義務問題について

生活保護の扶養義務について解説します。

生活保護の扶養義務問題について

生活保護の扶養義務問題について

2012年4月2日 女性誌でお笑い芸人次長課長の河本準一(35)さんが 母親(65)を扶養できる収入を得てからも生活保護の受給が続いたことが発覚しました。

親族の扶養義務があっても生活保護は受けられる? でも解説した通り、 親族による扶養義務は、生活保護受給のための「優先条件」であり「必要条件」ではありません。 なので、扶養援助を受けられる親族がいるからといって、生活保護が受けられないということはありません。

生活保護は、扶養義務者の義務履行が前提となります。 親兄弟であれば法律上は扶養義務は発生します。 問題は「どの程度扶養しなければならないのか」です。 簡単に言えば、「扶養する側が自分の生活を壊さない範囲で、 扶養する家族をできるだけの援助をする」と考えます。

極端な話になりますが、年収1,000万円以上ある子どもが親に何も援助しないといった特異な状況を除けば、 福祉事務所から「月何万の援助をしなさい」といった具体的かつ強制力のある指導は皆無です。

一方、扶養可能な状態でありながら、扶養される側がその扶養を拒否して、 生活保護を申請することは難しいです。

今回の河本準一さんの生活保護問題で、不正受給に対する調査が一層進むと思われます。

当サイト記載内容については「生活保護法」の改正により変更されている可能性があります。
詳細は、お近くの市・区役所(福祉事業所)へご確認ください。

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